勉強方法・試験対策|通常期(直前期以前)の勉強方法

勉強方法と試験対策を解説します

通常期(直前期以前) 掲載項目一覧

通常期(直前期以前)の勉強方法 - インプット

暗記はやめてください

一般的なお話として、行政書士試験を受験される方の中には、テキストに出ている内容を単純におぼえるだけの勉強(いわゆる暗記)に走る方が多いように思います。

しかし、早い時期から暗記に走っても、試験日までには忘れてしまいますし、未知の問題を解くための「応用が利く知識」も育ちません。
それに暗記はとても苦痛ですよね。

それよりも、「法の趣旨に対する理解」を意識して学んでください。
たとえば、「心理留保は原則有効。なぜか? →  うそを素直に信じた相手方を保護してあげるため」というように、「なぜそのような条文があるのか」という立法趣旨や、「なぜ裁判所はそのような判決を下したのか」という判例の考え方を学んでください。

その勉強方法のメリットを以下にあげてみます。

  • 応用の利く知識が育つ
  • 記憶の定着が良くなる
  • 単なる暗記よりずーっと楽しい
  • 法律を使いこなす力が育つ などなど

これらがメリットになりますが、実はデメリットもあります。
それは「時間がかかって面倒」ということです。

でも、時間が許すのであれば、面倒でも理解を意識して学んでください。
最終的には、暗記よりも理解を中心とした勉強の方が合格への近道です。

僕の受講生さん(初心者)で、合格率2.62%の年に合格された方がいらっしゃるのですが、その方は、この勉強方法を素直に実行してくださいました。
試験後に、「暗記がいらないって本当なんですね」と喜んでいらっしゃいました。

復習を入念にしてください

学んだ内容は、翌日までに復習してください。
知識を定着させるためです。

それとともに、法令科目のインプットを一通り終えたら、最低でも1回は総復習してください。
そうしないと、理解されないままの部分が多く残ってしまいます。

インプットの勉強では、「まだ勉強していない部分がわからないと、現在勉強している部分もわからない」ということが多くあります。
また、同じ法律の中での関連性だけではなく、別の法律と関連性があるものも多くあります(例:民法と商法など)。

そのように、各科目の理解を深めるだけでなく、関連性のある部分を頭の中でつなげるためにも、総復習が必要になります。

通常期(直前期以前)の勉強方法 - アウトプット

ひととおりインプットできたら問題演習を

区切りのいいところまでひととおりインプットできたら、問題演習に挑戦してください。

ここで重要なことは、単に正解できたかどうかではなく、正解を導き出した理由が正しかったかどうかです。
間違えた部分や解らなかった部分、勘違いで正解してしまった部分があったら、逐一テキストにもどって確認し、確かな知識を身に付けてください。

どのような問題に取り組むべきか

時間のある方は、過去問から取り組まれるのが良いです。
なぜなら、インプットしたものが過去にどのような形で問われているのかを把握することができますし、自分の力を測ることもできます。
そして、のちに取り組む予想問題を効果的に行うための良い練習にもなります。

過去問を一通り終えたあとは、市販の予想問題や講座の答練などに取り組んで、問題を解く力を伸ばしてください。

時間のない方は、過去問はおいといて、予想問題から取り組まれるのが良いと思います。
なぜなら、近年は出題者側も新たな形式の出題をしようと必死なので、過去問の重要性は落ちてきているとは言えるからです。
ただし、過去問の重要性については意見が分かれるところですので、過去問が重要と思われる方は、過去問を中心に取り組んでください。

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行政書士みなさんもご存知の大手スクールで、行政書士試験講座の講師をやっていました。
今は行政書士事務所代表&ウェブコンサルタントです。

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