民法 総則|表見代理の法定代理への適用

民法の「なぜ?」を解説します

代理権授与表示の表見代理のみ法定代理への適用がないのはなぜ?

表見代理には、以下の3つの類型があります

  1. 代理権授与表示の表見代理
  2. 権限踰越(ゆえつ)の表見代理
  3. 代理権消滅後の表見代理

このうちの、「1.代理権授与表示の表見代理」のみ、法定代理への適用はありません。
なぜでしょうか?

法定代理は代理権授与表示によって代理権が発生することはない

法定代理は、法律の規定によって代理権が発生するものなので、代理権授与表示によって代理権が発生することはありません。

そのため、「代理権授与表示の表見代理」の表見代理は任意代理にのみ適用される性質のものであると考えられ、法定代理には適用されません。

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