労働組合法|不当労働行為
労働組合法の「なぜ?」を解説します(旧試験向けコンテンツです)
使用者が労働組合の運営経費を援助してはいけないのはなぜ?
使用者は、一定の場合を除き、労働組合の運営経費について経理上の援助を与えることが禁止されています(労働組合法7条3号)。
労働組合にとって経費の援助はありがたいことのようにも思えますが、なぜ禁止されているのでしょうか?
使用者が労働組合を支配することを防止するため
もし、使用者に経理上の援助を認めてしまうと、使用者が出資者のようになってしまい、労働組合を支配することが可能になってしまいます。
そうなると、使用者と労働組合は対等な関係ではなくなるので、援助の性質を持たない一定の場合(労働組合法7条3号但書)を除き、運営経費の援助は禁止されています。