労働組合法|失業者に対する法の適用

労働組合法の「なぜ?」を解説します(旧試験向けコンテンツです)

失業者に関して労働基準法と労働組合法で適用関係が違うのは?

労働基準法における「労働者」には「失業者」は含まれません。
それに対し、労働組合法における「労働者」には「失業者」が含まれます。

これは、失業者に対して、労働基準法の適用はないが、労働組合法の適用はあるということです。

なぜ、そのような違いがあるのでしょうか?

法律の目的が違うから

まず、労働基準法は、労働条件の最低基準を定めた法律です(労働基準法1条2項)。
「労働条件」を定めているということは、現役労働者の保護を目的とした法律であると言えます。
そのため、労働条件とは関係のない失業者は、労働基準法でいう「労働者」には含まれないことになります。

それに対し、労働組合法は、労働組合の擁護を目的とした法律です(労働組合法1条1項)。
労働組合は失業者でも加入できます。
そのため、労働組合と関係がないとは言えない失業者は、この法律でいう「労働者」に含まれることになります。

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