戸籍法|戸籍事件の不服申立て
戸籍法の「なぜ?」を解説します(旧試験向けコンテンツです)
市町村長の処分なのに家庭裁判所に申立てるのはなぜ?
戸籍事件については行政不服審査法による不服申立てはできず(戸籍法119条の2)、家庭裁判所に申し立てることになります(戸籍法118条)。
なぜ、市町村長の処分なのに、家庭裁判所に申し立てることになっているのでしょうか?
家庭裁判所が判断したほうが適切な解決ができるから
身分関係に関する争いは、行政庁が判断するよりも、身分関係を専門に扱っている家庭裁判所が判断したほうが、より適切な解決ができます。
また、身分関係の争いはあらゆる権利義務が絡んでいるので(例:「誰と結婚しているか」「誰の子供であるか」など)、司法機関の判断を仰ぐべき場面であると言えます。